2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ウエストランド」M-1 2022

ウエストランド井口さんは 太田光さんっぽい毒っぽさを 田中裕二さんのリズム感で発露してる芸だと思う。 「いじり」と「いじられ」の合体。 毒を吐かれながら毒を吐く側を制す。 ウエストランド井口さんって 「毒舌」じゃなくて「ツッコミ」だと思います。 …

「さや香」M-1 2022

さや香の決勝の漫才って、 題材が下ネタだったから、ちょっと引いちゃったんじゃないかという感触がありますが、たしか2003年のフットボールアワーって「SMタクシー」ってネタで優勝してたと思う。思いっきり真正面から下ネタ。 「題材」のポップ化 時代性の…

「ロングコートダディ」M-1 2022

「漫才かコント論争」に置いて舞台をどう使うかが主に論じられてますが、 「漫才の中のコント」というものの機能面から考えると、そこには「短縮」という要素があると思います。 ロングコートダディは マラソン、タイムマシーンで「時間」短縮をしてたし、 …

「男性ブランコ」M-1 2022

男性ブランコの音符運びって、 たしかに既視感はあるのだけど、 バカリズムの「都道府県」はイラストだし、 インポッシブルの「でっかい昆虫」は生き物だし、 ラーメンズの「ロールケーキ」は物質へのマイム。 音符という 「記号」の具象化をマイムで表現し…

「真空ジェシカ」M-1 2022

真空ジェシカってもう 「大喜利の大喜利」をしている領域 という感じがあります。 「何で来たか?→パトカー(韓国の受験生)」 っていうボケをどの段階に配置したら面白いか? →序盤の4ボケ目(派遣のニューウェーブの後) みたいな、 構成そのものでボケちゃっ…

「ヨネダ2000」M-1 2022

すごく感覚的になんだけど、ヨネダ2000の面白さはそんなに音楽的な部分に比重があるわけではないと感じます。 女版と形容されたランジャタイとそこまで似てるわけでもないと個人的に思います。 そして、ランジャタイの方がもっと音楽的に複雑だと感じる。 ヨ…

「オズワルド」M-1 2022

オズワルドは「漫才の会話」という"設定"から出ない。 その中で行われる"論理の飛躍"によって、非現実世界みたいな領域を構築してると思います。 ロングコートダディは「漫才コント」を行う漫才という"設定"からは出ない。 コント内での"展開の飛躍"によって…

「カベポスター」M-1 2022

カベポスターも真空ジェシカも、 ボケの羅列で全体構成もしている漫才 だと思うのですが、 前者は 「設定の中で回答を繋いで物語化」 しているのに対して、 後者は 「聞き間違い大喜利から導入し、オチの展開でちゃぶ台返ししたり、と物語そのものを大喜利化…

「キュウ」M-1 2022

キュウの漫才って、エロいんだと思う。 言葉遊びや顔芸はそれを引き立てる道具なだけで、漫才にしては長いあの間合いが、焦らしと擽りになってて掻き立てる想像を一瞬で壊してくれる快楽がある。 M-1でやってたネタの「上手くないでしょう」の時の清水さんの…

「ダイヤモンド」M-1 2022

ダイヤモンドがM-1でやってた「レトロニム」漫才。 言葉遊び的な面白さを感知してる人と、「~もね!」「~もねって辞めてよ!」で感知してる人とで、綺麗に別れてる気がします。 ~もね先行型 自分はどちらかと言えば後者で感知してるタイプで、野澤さんの …