ニシダ発達プログラム
ニシダ更生プログラムを観て面白かったので感想をいくつか呟きました。
それをまとめてみました。
(呟き自体はさらに細かい話を書いたツリーになっています。)
面白かったです。ゾクゾクしました。
— 視力 (@shi_ryoku) June 18, 2022
ニシダさんは「クズ」じゃなくて、
本質的には「ひきこもり」。#ニシダ更正プログラムhttps://t.co/JleNyE0Yon
面白さと「感動」とグロさ
この(僕の呟きも含めて)批評に晒されてる個人の社会的自我がいわゆる芸人さんとしての一般許容をゆうに越えてる感触があって、普通に発達障害者の社会人ドキュメンタリーのような領域に食い込んでるコンテンツなのに「応援」されちゃって逆に磔の刑になってて面白い。ナダルさんへのいじりとかと違う。
— 視力 (@shi_ryoku) June 18, 2022
この規模感で匿名で誰でもコメント出来てしまうという構造である事を踏まえて観れるかという事が重要だと思います。あくまで一例として、その構造でなおかつエンタメじゃなかった場合の最悪のケースを出すと「ネオむぎ茶事件」の少年が2ちゃんねるで煽られていた事など把握していると見え方も変わるかもしれません。(重ねて言いますがそれがエンタメじゃなかった場合の最悪のケースとしてです。ラランドはその構造含めてメディアに出るプロ。)
いじり=公開説教=吊し上げ≒マイノリティ断絶
そのあたりの事を考えてゆくと、やはりコメント欄や感想ツイートなどでチラホラ見られる「発達障害」というワードを連想する人も現れてくると思います。
サーヤさんに共感してしまう僕はこれを思い出しました。聞いてほしい。#ニシダ更生プログラムhttps://t.co/tcyl5LmT75
— 視力 (@shi_ryoku) June 19, 2022
バナナマン設楽さんがラジオとかボッドキャストで日村さんや児嶋さんに向けてやってた説教芸をもっと大規模でサーヤさんはやってる。見る角度に寄るけど表に出して「感動」方向に仕上がっちゃってる。自分がサーヤさんだったとしたら今凄い高揚感だと思う。トゥルーマンショー好きなのも納得しちゃう。
— 視力 (@shi_ryoku) June 19, 2022
ニシダさんだけじゃくて全てのいじられ芸人的なポジションって「努力」してない訳じゃなくて、「我慢」が「努力」になっちゃう精神構造なんじゃないかな。いじられに抵抗しない事が「努力」でもあるから。なので「努力」=「我慢」=「抵抗しない」=「努力しない」になってる。#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 19, 2022
こういう事って今日本のいたる所で起きてるバッティング現象なんじゃないかなと感じるんです。明らかにコミュニケーション能力や社会性の求められる水準が上がっちゃっててその全体の連携が組織そのものの評価へと繋がってく。そのためこういうタイプの人が槍玉に上げられる事でチームがまとまってく。
— 視力 (@shi_ryoku) June 19, 2022
ニシダさんがそれに該当するかは置いておいて、ただそれを連想する人がいるのはわかってたとは思います。その上でこれを企画として行ってる。というかどうすればこの企画をそのワードをある程度避けてこのぐらいの反応に留めさせて成立させるかを考えた形跡が見えます。そういう点で見るとこの企画は「環境型ハラスメント」と「障がい者差別」だと捉えられて炎上するリスクがあるギリギリの内容とも言えると思います。
炎上ビジネスと侮辱罪の境目
あくまで勝手な捉え方かつ不謹慎なのかもしれなくて凄く言い方が難しいのですが、この種類のエンタメ構造ってテラスハウスの女子プロレスラーさんへの誹謗中傷問題と構造が近くなっちゃってるんじゃないかな…#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 20, 2022
僕が一番痺れたのはサーヤさんが山里さんに「言わないでください」って釘指したとこ。凄い。山里さんも追い詰めてる。#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 20, 2022
あと、YouTubeでやる芸人ダメ出し企画として我が家チャンネルと比較しても興味深いかも。めちゃイケのプロデューサー片岡飛鳥がYouTube進出として手掛けた。これ構成が今回のと逆ですよね。むしろ岩井さんのガチ感を主軸にしたのが今回のニシダさんの。https://t.co/KEMElzaeZq#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 20, 2022
サーヤ(♂️)でラランドが男性同士のコンビだった場合、ニシダ擁護論がもっと強まってサーヤさんに矛先が向きそう。オードリー若林さんが「最近周囲の反応が変わってきた。昔みたいに春日に ぶっ殺すぞ って言えなくなった」とトークしてたのを思い出しました。 https://t.co/hiiutf6idl
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
そしてそこまで視聴者の反応を意識した上で「クズ芸人」や「説教コント」の延長線上のエンタメを行おうとするから、むしろお笑い的な臭みは抜いていかざるを得なくなる。最終的にニシダさんが了承しているからこれが公開されているわけですが、お笑いとして提示していたキャラクターに対して「これはリアルだ」と捉えられて皆で石を投げてもよいというルールになった場合、その石を投げられた側はどのラインで誹謗中傷を訴えるのでしょうか?というか誹謗中傷を受けたと判断できるのでしょうか?
ニシダさんの周囲の人達のデジタルタトゥー意識
愛がある(と捉えれる)からタチが悪いんだと思う。で、タチが悪いからめちゃくちゃ面白い。YouTubeのギャラクシー賞みたいなのがあったら取ってほしい。#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
個人的にニシダさんってツッコミが上手いとはあんまり感じてなくて(完全なる素人感覚です)ニシダさんは進行(回しではなくて進行)気質の人なんじゃないかなと思います。爆笑問題田中さんみたいな。たぶんマイペースな性格が土台で、そこに「虚勢」が加わってそれが「ツッコミ上手い」って解釈されてる。
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
ホームレスの排除アートみたいな面白さだと思いました。倫理的にはめちゃくちゃ問題ある(ニシダさんと同じ境遇で発達障がい認定された人が見たらしんどいと思う)けど、同時に感動もするし一周回ってお笑いとしても見れる。事務所としては実用性もある。作品として見たら美しい。#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
たぶん、それだともっとバラエティっぽくテレビっぽくなって「発達障がいを笑うな」って感想が色濃くなって炎上リスク上がるかもです(なので佐久間さんはこっちに舵切ってる)そういうワードが出るのは折り込み済みだからYouTube視聴者層的に「感動」ツイートが多くなるようにしてるんじゃないですかね
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
サーヤさん、山里さん、そして意識としてはおそらくもうほとんどタレントと変わらない佐久間さんを除いた周囲のスタッフさん達はこれを動画に残す事の認識ってどれぐらい持たれているのか、ニシダさんへの評価も含めてそれはもちろん個々人でバラつきがあるように感じました。どう見られたいかは人それぞれですし、それこそホームレス排除アートの作者はそのアートの実用性以外にもメッセージを込めて(メッセージが無いメッセージである事も含めて)いると思います。さらに言えばホームレスがそのアートを見た時にどう感じるのかも包括した上で自由です。
結論、サーヤすげぇ
「いじめ」と「いじり」
— 視力 (@shi_ryoku) June 25, 2022
「差別」と「お笑い」の境目は曖昧。
「身体を張ったエンタメ」が物理的なハラスメントだと長い年月をかけて浸透しそれを糾弾しても良いという土壌が固まったんだとしたら、「精神を張ったエンタメ」の構造を合法化するロジックが反動で先鋭化してると感じたりします。
僕はサーヤさんがトゥルーマンショーのクリストフに見えました。#ニシダ更生プログラム
— 視力 (@shi_ryoku) June 20, 2022
ピン糞のアカウント消すタイミング含めて惚れ惚れしました。
むしろ
— 視力 (@shi_ryoku) June 21, 2022
「みんなの心にはサーヤがいる」
と思う。#ニシダ更生プログラム