見ました!
あの頃の内Pという感じで見てて懐かしくなりました
内村さん、さまぁ〜ず、TIM、ふかわさん、出川さん等のレギュラー的なメンバーはあの頃ままという感じで、
有吉さん、有田さん、土田さん、バナナマン、おぎやはぎ、等の準レギュラー的な人達は、芸能界での立ち位置とか芸風が微妙に変わってたりして、そこも面白かったです。
今の若手芸人が内Pに参加して悪戦苦闘する姿も良かったです。
内Pのフォーマットってお笑いの王道のようでいて、でも今のバラエティ様式からは若干ズレてる独自のノリとシステムだったんだなぁ…と思いました。
一番似てるのは「有吉の壁」だけど、
それよりは即興性とかグダグダ感、宴会芸的な雰囲気を楽しむものだし、
逆に遡ってみると内Pより前にダウンタウンのごっつええ感じとかでやってた「ボケましょう」のフォーマット的なものを受け継いでる形式だと思うのですが、
それと比較するとその源流である松本人志周辺のシチュエーション大喜利系の企画ってもっと発想重視で、基本的には個々の闘いで内Pほどチームワーク感はなかったと思います。(東野さんがふかわさんポジションでオチとしていじられがちだったぐらい。)
この2000年代初頭の言うなれば深夜番組のチープさと、でもまだテレビが強かった時代で今はもはや豪華メンバーでベテランになってる当時の若手芸人たちの勢いをそのまま流してたある種の贅沢さが相まってこの雰囲気になってる気がします。
なんかこの感じってむしろ、関テレとかのノリに近いのかもしれません。
今ちゃんの「実は…」とか、「マルコポロリ」とか
芸人たちの楽屋話をそのまま流してる感じと言うか、
そして
それを受け止める内村さんの人柄によって
こういう、ちょっとおじさんの青春的な雰囲気になっていったのかなと感じます。
あと、思ったのは
編集の感じも懐かしいなというのと、今のバラエティ文脈から考えると独特だなという感触もあって
ボケた後とかにナレーションで区切る感じが、なんか今のテンポとかフレーズと微妙に異なるから、それで出来上がってる「ゆるさ」みたいなものがあるよなぁ…と思いました
例えば、
芸人系深夜番組で言えば「ゴッドタン」とかとも違うし、
やってる内容的には近かったと思うけど「リンカーン」とかもこういう雰囲気とは異なると思います。
なんかこの編集の感じって、当時だと横並びの番組で「ぷっすま」とかと似たシステム、空気感だと思うのですが、
それよりもまず思い出したのは「気分は上々」で、
あの感じの縦書きテロップこそないものの、ニュアンスとしてはああいう感じのちょっと外側から俯瞰で眺めつつも、そのスタンスでずっと見てくことで芸能人の素の感じに触れてって親近感を覚えてくような面白さがあって、
あと、
影響的にこっちがあとだと思いますが
水曜どうでしょうとかもかなりニュアンス近いと思います。
内Pも実はそのニュアンスがずっと下地に敷かれてるから、ダウンタウンが先にやってたであろうシチュエーション大喜利のフォーマットを企画にしてもグダグダ感とかおじさんの青春感の方が刺さる仕組みになっていたんじゃないかなと思いました。
特に初期の頃は、たしか内村さんとふかわさんしかレギュラーが居なくて、「ふかわりょうの髪型をプロデュース」とか言って、特に大喜利もせず散髪屋でロケをしたりしてて、もっとタモリ倶楽部的なゆるさを押すコンセプトだったと思います。
当時の内村さんも「笑う犬」「ウリナリ」「炎のチャレンジャー」などのヒット番組を抱え、それを経てのB面を出す感じの方向で「内P」って立ち上がってたはずで、そこにそのニュアンスの本家(?)である「気分は上々」でバカルディからさまぁ〜ずに改名した三村さん大竹さんにその改名の責任を感じて内P出演の機会を増やしていったところ、そのタイミングくらいでさまぁ〜ずが本格的にブレイクしてその勢いで他のまだ売れかけの若手芸人がたくさん出るようになり、皆の思い描く内Pになっていったんじゃないかなと、漠然と記憶しています。
それらの歴史を踏まえたりしながら、まぁでも、そんな事をいちいち考えなくても普通にただただ笑えて面白かったです。