オモコロ

みんな大好きオモコロチャンネル

面白いですよね。

そちらについて いち視聴者がなんとなく思ってる事を書いてみようと思います。

 

というのも、先日ARuFaさんについて考えていた事を記事にしてnoteに公開した時に

 

 

オモコロチャンネル、ひいてはオモコロについても少しだけ言及したのですが、書きたい事のボリュームが結構あったので泣く泣く省くという作業をしたのです。

 

ただ、なんかもったいないので

それをここにザックリまとめて書こうと思います。

 

 

 

 

 

オモコロと大衆性

 

先程、オモコロチャンネルを見ていたら

1年の振り返り的な企画を行なっていて、その中で「視聴者が好きな動画ランキング」を発表していました。

ネタバレになってしまいますが、上位にランクインした動画は総じて、仮装・扮装系の企画でした。

 

それを見て思ったのは、なんというか「メディア」的な機能効果が以前より上がってて、オモコロが元々持っていたであろう文脈性や批評性や非中心性という要素より、シンプルな視覚的刺激、ビジュアルやコスプレ、パロディの面白さ等の割合が高まってきているのではないかなと感じました。そしてそれは大衆性を獲得していっているとも言えるのだと思います。

 

 

 

 

中の方々の意識はどうなのかは別としてオモコロが大衆性をどう取り扱ってゆくのか非常に興味があるので、その観点からいろいろ考えてみたいと思います。

 

 

 

週5更新

2024年のオモコロチャンネルの大きな変化と言えば更新頻度の増加が上げられると思います。

 

 

改めてこの動画を見ると

更新頻度増加の決断に至った経緯を話してる時のメンバーの空気感や、あとコメント欄の反応も眺めてみると興味深くて面白いです。

単純に言ってしまうと「嬉しい」という反応と「記事も書いてほしい」という反応もチラホラあってその両方が目立ってる印象。

 

かつてのwebサイトのみしかなかった頃のテキストメインでの面白さの追求に対してのファン層も厚いのかなと思いました。

 

そこら辺の温度感からもオモコロの立ち位置の変化を感じたりします。

 

ふっくらすずめクラブ

 

 

また、大衆性という点において今年象徴的だと思ったのは

オモコロ内のYouTubeコンテンツである「ふっくらすずめクラブ」が改名した事による一連の事案。

 

それについてニュースオモコロウォッチで言及もされてて、

 

 

"かつては陰的な笑いや過激な面白さも追求してたし、それによって支持も得て大きくなってきたコンテンツだけど、時代の流れとともにファン層が変わってきてて変化を余儀なくされている(もしくは、それを踏まえてコントロールしないといけない)"

というような話をしてて、とても興味深かったです。

 

 

かつてのオモコロ

上記の週5更新やふっくらすずめクラブの件などを見ていて、

やはりオモコロというインターネット主流時代におけるサブカルチャーとしての立ち位置とそのファンダムのゆっくりとした変容を感じずにはいられません。

それ関連で面白い自己言及記事を見つけました。

 

90年代テキストサイトからの流れ

 

この記事はかつてのオモコロの空気感や成り立ちを、90年代のテキストサイト全盛期から振り返ろうという歴史的資料価値のある内容です。

 

 

この話って時系列的にも、ARuFaさんの記事でも話した70年代〜90年代サブカルテレビタレントの第二芸能界的なメディア出演、の話と同時並行的に絡んでゆく歴史的な流れだと感じています。(厳密に言うとそれ以前の1960年代と2010年代がリンクするという見立てになるのかも)

 

また、90年代のテキストサイトからの流れをまとめた記事と地続きで、
そのサイト管理者たちが集まってオモコロが立ち上がっていった歴史記事も合わせてみるとより空気感が想像しやすそうです。(中盤「ヨッピーの死」という、全く脈略のない嘘が挟み込まれていますが)

ここら辺の成り立ちのギャグのテイストから覚える雰囲気と
今のYouTubeから獲得したファン層の雰囲気の違いを立体的に感じられて面白いです。

 

 

あとさらに

コチラ原宿さんの歴史と共に、90年代インターネット史としても見ることが出来て面白かったです。
テキストサイト全盛期に青年期を過ごした原宿さんの出自と当時のネットサブカルの雰囲気を感じられます。

 

 

 

 

 

長島社長就任前後

ネット全体の歴史だけじゃなく、バーグハンバーグバーグ内の雰囲気もその機微を見ていきましょう。

こちらは今の体制のオモコロになってから社長に就任した長島さんがかつて録っていたYouTubeラジオで、

ある時のゲスト回で、昔のオモコロ(たぶん2000年代中盤辺り?)にメイン選手としてライターをつとめていた山口さんとかんちさん(あと進行役の加藤さんも)が当時の空気感やノリを話してて、これがまさしく昔のオモコロと今のオモコロの客層の変容を表しているなと感じました。

 

 

これらの時系列や空気感を踏まえた上で、今のオモコロがチャンネルメンバーを中心にYouTubeへかなりリソースを割いて、その客層へベッドしてゆくという決断は、職業タレントやお笑い芸人等ので完全なる出役とは微妙に異なるスタンスの立ち位置の存在として見ても、かなり興味深いハンドリングだと思って見ています。

このままどこまで大衆化するのか?という見方が一個の目線として面白いかなと思っています。

 

 

 

 

大衆と非大衆の狭間で

今大衆化していって見えるオモコロと、

かつて非大衆性を持っていたように感じるオモコロ、

その単純な二項対立の図式だけで見るのもそれはそれで荒いとも思いますので、その狭間というか常に揺らぎがあってどちらとも言い切れない部分もあるという話もしたいです。

 

シッコマン イン ザ パーティはその最たる例ではないでしょうか。

 

「NYO SWORD」- シッコマン イン ザ パーティ

 

 

最悪過ぎてカッコよくて面白いです。

 

オモコロはどこまで大衆化するのか?という問いに対して、

“オモコロと歌ネタ“  という視座は一個あるのかなと思っています。

 

オモコロが保持している非大衆性って、

テレビに対してのインターネットという主活動領域におけるメディアとしてのポイントとそれに伴う個々人の肩書きが、テレビの場合芸能事務所と結びつきがまだまだ強いので芸人やタレントが構成要素になるのに対して、オモコロは前述したテキストサイトからの延長線上の集合体なのでそれが「ライター(もしくは実質的にはインフルエンサー)」になります。

 

逆を言えば留まっているので、そのギリギリの裏方ポジションが上記した非大衆性となり笑いのテイストとしても王道ではないスタンスが見る側にも促進されてそれにより強固な内輪を形成してきたのだと感じています。

 

 

ただ、ARuFaさんや雨穴が入ってきた辺りから、その元々のファン層の年齢含めて雰囲気的にポップに向かっていってるのは発し手受け手双方の全体認識としてもやぶかさではないと思います。その一つの傾向としてARuFaさんが得意としてきたような音楽ネタをオモコロチャンネルのメンバーでも取り掛かり始めてるパターンが何回かあって、

こちらの上記の動画、オモコロイベントで披露された「オモロノココロ」という曲は 20代くらいのバラエティ番組のレギュラーやユーチューバーが作りがちな番組主導企画音楽のパロディになってて、「やってること自体は大衆化だがギリギリ批評的な視点での笑いになってる」というかなりハイコンテキストなことを集団で行なっています。

個人的に、俯瞰構造を作っているがそれ自体がウケてる状況を生み出している時点で、これはもうヘキサゴンファミリーと一緒です。

 

そしてシッコマンインザパーティーもイベントで発表してSpotifyなどで配信している形で発表しているパターンです。

ここで注目したいのは、その批評的視座による非大衆性(のフリ)を維持するために、ものすごく単純化された「下品」を駆使し始めているというのが面白いと思っています。

うんちじゃなくて、シッコというのが絶妙な非大衆性の維持。

 

元々おしっこネタはメインとして扱ってたとも思いますが、「おしっこ我慢大喜利」の時のような生々しい面白さとはニュアンスは異なってると思います。

かつてのオモコロが主要素として扱っていたような(ライターによっては現在進行形?)、男ウケ、自虐、非モテ陰キャいじり、向こう見ずな体の張り方、とかなどではなく「コロコロコミック的な下ネタ」にちょっとずつ舵を切ってるのを感じているのは僕だけではないんじゃないでしょうか。

 

 

というか、なんならコロコロコミックに実際載ってたりしたので、もうそれなのですが。

逆に言えば、そこの年齢層(とその親世代)が既に顧客として入っていることと、個人発信もしているSNSライターでありながら会社員なので広告代理店としての感覚があるからこそ、この舵の切り方になっているというのもあると思います。

 

寄席とインターネット

自己言及的に語ってるトークもありました。

 

 

収録前に飲酒をする別企画があったため、ほろ酔い状態(下戸である恐山さん以外)での放送になっているのですが、それによってなのか編集長である原宿さんの現在のオモコロに関しての本音のようなものが吐露されていて聞き応えがありました。

 

「オモコロは今後どこまで大衆化するのか?」という視座の、

この世代の公式見解のようなものになっていると思います。

 

元々は個人のテキストサイトの集合群だったものが、長い年月をかけてwebメディアとなり、さらにそれが発酵して動画コンテンツに参入した事でタレント(?)エンタメ的な構造領域に片足を突っ込んでる状態になってる事に本人たちも自覚的なんだなぁと思いました。

 

あと、コメント欄では触れられてないけど、終盤に(冗談の文脈ではあるが)恐山さんが「いとうせいこうさんのようなポジションになりたい」と自己言及していた事の方が、僕的にはいちばん面白い批評芸になってて、この発言の意味が今後のオモコロの方向性丸ごと導線が引かれていってる感触があります。

 

そして、その上でコメント欄を見てゆくと、いろいろ賛否両論でそれも含めてオモコロの立ち位置が今まさに変容している真っ最中だと思いました。

 

 

 

あと、こちら

Taitanさんと原宿さんの対談

 

オモコロ的な立ち位置だと、いわゆるど真ん中のお笑い的なものについてどう捉えて意識してるのだろうと思ってたのですが、その上で寄席という言葉が出てくるのを聞いて、もはや寄席という場所が大衆地点かどうかもわからないのも含め、逆に面白いものを王道とかマニアックとか分すぎて考えるものでもないか…と思ったりしました。

 

オモコロという寄席。

 

 

ほかwebサイトや似た立ち位置のお笑い

外側に目を向けると、「オモコロ的なもの」という地点もたくさん存在していると思います。

少し前にこういった呟きも話題になっていたりしました。

 

 

上記のチャンネルも今のインターネットサブカル的な領域でお互い均衡を保ちながら、そのベン図がたまに重なり合ったりしてるのが確認できます。

 

今回は、これらのほかにも似た感触の立ち位置ってあるよね と個人的に思うものを上げてみます。

 

デイリーポータルZ

オモコロとよく比較対象として上げられるデイリーポータルZ

「地味ハロウィン」などのヒットコンテンツもあり、YouTubeチャンネルもオモコロとはまた違った独特のペーソスがあって面白いです。

 

 

 

そしてよく聞くのはかつてはもっとオモコロとデイリーポータルZは似た立ち位置だったという言説。

なんとなくですが、その当時大体同じような空気感だったんだろうな、それが今は変わったんだろうな、という文脈が読み取れます。

 

それぞれのテイストに微妙に分かれていってるとするならば

やはりここ数年でオモコロ内部でメディア戦略への意識改革があったのかなぁと。
その前後で上記のふっくらすずめクラブ世代の若手ライターの青田買い的なまとまった起用があったりしたのかもしれません。

 

ハイエナズクラブ

 

ハイエナズクラブというサイトもかつてのオモコロと近い領域でマンスーンさんやヤスミノさんが記事を書いていたそう。

 

 

この動画で話しています。

ここら辺のオモコロ自身による自己言及的振り返り企画として、それの2010年代後半頃からの今のふっくらすずめクラブ世代の歴史、当時の雰囲気を知ることができて興味深かったです。

 

 

 

バカリヅカ

テレビ東京でシーズン放送しているバカリヅカという番組の企画や雰囲気もオモコロの面白さに似てると思いました。

 

 

こういう「企画コンセプトそのもので大喜利をして実際にそれをやってみる企画」って、もはや見ててオモコロ的だと感じる視聴者もけっこういるのではと思います。

 

お互いの企画のサムネを並べてみるだけでも「企画コンセプトズラし企画」で成り立っているのがわかります。

 

 

いや、実際こういう深夜番組のノリってタモリ倶楽部やゴッドタンとかでずっとやられている事だから、それをネットという土壌で行っているオモコロの方が後発だと思いますが(パクリという事ではない)

ただ、なぜそう感じたかを考えてみると、やはり「サブカルとお笑い」みたいな観点から捉えるバカリズムとオモコロって、ちょうどテレビとネットの転換期も含めた狭間の領域になるグラデーションの近いおもしろの在り方なんだろうなと思いました。

 

今後オモコロがもっと事業展開をしてBSや地方局で単発の「オモコロテレビ」をやってもおかしくはないし、
バカリズムさんのこの番組がテレ東レギュラーシーズンから外れてYouTubeにのみ出力をしてゆく人気番組になる可能性など、
そのどちらもあってそれは単純にメディア形態の話でしかなく、かつて明確に雑誌と深夜番組という領域で展開されてた「サブカルお笑い」みたいな代物は、今ここの地点に漂っているのかなぁと思いました。

 

佐久間宣行のNOBROCK TV

テイストやニュアンスは異なりますが、

「企画コンセプトズラし企画」という点と、

「大衆化しつつもサブカル性を保持してる」という点で見れば、

佐久間宣行のNOBROCK TVとかもYouTube上だとけっこう同じ町内にはいる感触はある気がします。

 

 

また、佐久間宣行のANN0でオモコロというワードが出てきて、SNSで少しだけザワついてたりもしてました。

 

 

バキ童のぐんぴぃさんとかもそうですが、今のネット発のB面お笑いっぽいカルチャーの地上への接合点って佐久間宣行のANN0だと思ってて、話の流れとして本当にフワッと言った程度ですが、「オモコロは今後どこまで大衆化するのか?」という一個の視座として基準となるような面白いトピックだと思いました。(雨穴さんとかじゃなくて、ARuFaさんの名前を出してるのもどの年代のどの層を意識しているか感じられて面白いですね)

 

上記の他にも、上げればキリがないですが

ガーリィレコードチャンネル、こんにちパンクール、ゲンロンカフェのカルチャー系の回とか割と近い雰囲気だったりすると思います。

 

 

まとめ

 

さて、いろいろ勝手に考えてしまいましたが、結果オモコロが今後どうなっていくのかは全く分かりません。

ただ考えたことでよりオモコロがなんかよく分かんないけどなんか面白い なんか良い、なんかちょうど良い、と思いました。

 

 

これからもオモコロチャンネル、webサイトとしてのオモコロやその他の関連サイト、コンテンツを暇つぶしに見てゆけたらなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

(文 : 視力)